福應寺について

福應寺について

ご由緒

福應寺は桓武天皇のご令孫である遍昭僧正(816〜890年)の開基と伝えられています。
遍昭僧正は天台の教義に深く精通し、また和歌にも長じ六歌仙の一人でもありました。
僧正はかつてこの地で広く衆僧を集めて、講席を開かれたと伝えられており、当山創立の由来であるとされています。また、地名の「講田町(こうだちょう)」は遍昭のいわれに因んだものとされています。

当山は天台宗に属していましたが、その後改宗して浄土宗となりました。
享保3年(1718年)に建立された鐘楼の梵鐘には開基遍昭の銘が記されています。

永い歴史を有し、幾多の星霜を重ねるうちに数々の変遷を経てきましたが、昭和9年、関西を襲った室戸台風により、本堂その他の諸堂が倒壊、境内も著しく荒廃するに至りました。
当時の住職、ならびに檀信徒、有縁の有志は、復興に着手されたようですが、折しも、日中戦争が勃発し、さらに第二次世界大戦へと拡大したため、情勢が悪化し、その苦労も十分には報われなかったようです。
昭和38年、第30世綜誉諦学上人代に多くの檀信徒の勧募、ご協力を頂き、本堂、庫裡、地蔵堂等、諸堂を新築、境内整備し現在に至っております。

境内案内

当山の本尊は阿弥陀如来あみだにょらいであります。右脇壇には一光三尊の善光寺如来いっこうさんぞんのぜんこうじにょらい高祖光明善導大師こうそこうみょうぜんどうだいし元祖円光大師法然上人がんそえんこうだいしほうねんしょうにんの像を奉安、左脇壇には開山遍昭僧正かいさんへんじょうそうじょうの像歴代住持の御位牌れきだいじゅうじのおいはいを安置しています。

開山遍昭僧正の像かいざんへんじょうそうじょうのぞう、歴代住持の御位牌れきだいじゅうじのおいはい
開山遍昭僧正かいさんへんじょうそうじょうの像歴代住持の御位牌れきだいじゅうじのおいはい
阿弥陀如来
阿弥陀如来あみだにょらい
一光三尊の善光寺如来いっこうさんぞんのぜんこうじにょらい、高祖光明善導大師こうそみょうぜんどうだいし、元祖円光明照大師法然上人の像がんそえんこうだいしほうねんしょうにんのぞう
一光三尊の善光寺如来いっこうさんぞんのぜんこうじにょらい高祖光明善導大師こうそこうみょうぜんどうだいし元祖円光大師法然上人がんそえんこうだいしほうねんしょうにん

本堂の前廊下左には賓頭盧尊者びんずるそんじゃを安置しております。病んでいる部位をなでると除病の功徳があるといわれています。本堂の右隣に地蔵堂じぞうどうがあります。福應寺の地蔵菩薩じぞうぼさつは腹部が少し膨らんでおられます。そのため子宝の授与と安産、子供の健やかな育成祈願に霊験あらたかな地蔵菩薩として地元では古くから大切にされております。本堂の向かい側には享保三年に建立された鐘楼しょうろうがあり、梵鐘ぼんしょうには開基遍昭の銘が記されております。

べんずりさん
賓頭盧尊者びんずるそんじゃ
地蔵堂
地蔵菩薩じぞうぼさつ
鐘楼
鐘楼しょうろう

地蔵堂の前には歌碑かひがあり「恋しくは たつね来て見よ福応寺 小松(平)重盛 やましなのさと」の一首が古くから伝えらえれ広く土地の人々に詠唱されておりました。山門の右側、梅林園の前には聖観音菩薩しょうかんのんぼさつを安置しております。慈悲深い聖観音様が福應寺を訪れる皆様を見守っておられます。

歌碑
歌碑かひ
聖観音菩薩
聖観音菩薩しょうかんのんぼさつ

住職について

福應寺住職の佐藤文宏です。
私は学卒後、約25年間他の仕事に従事しておりましたが平成27年4月に1歳の頃から育った福應寺の住職に、父である先代の後を継承し第31世として就任させていただきました。
同年代の他寺院住職様に比べ住職歴は短いと思いますが、伝統を尊重し地元・檀家様を大切にし更に門戸を開いている多勢の方々にも親しんで足を運んでもらえる、お寺づくりをすすめたいと考えております。
毎月定例の写経会を開催しており、ペット霊園の開園も致しました。また、妻がインストラクターの資格を取得し、知恩院サラナ親子教室の分校を開校致しました。
長男が副住職に就任してからは介護者カフェ、寺ヨガなどの取り組みも始めております。興味を持っていただける方には、境内も広々としておりますので是非お立ち寄りいただきたく、お待ちしております。
令和6年は法然上人が浄土宗をお開きになってちょうど850年の年にあたります。今後万人が救われる念仏信仰をより一層深め、より多くの方々に浄土宗の教えを知っていただき理解してもらえるよう努力していく所存です。

コテツについて

コテツ

福應寺に初めてやってきたペットの柴犬コテツです。

訪れてこられた方がボクをみつけて「コテツや!」と声をかけて頂いた時は、至って表情は変わりませんが、実はとっても嬉しいのです。
普段は、ペット霊園内の一角にいますのでぜひボクを見つけてください。

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